心をほどく、チョコレートの魔法

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若山曜子さん

料理研究家。東京外国語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。ル・コルドン・ブルーパリ、エコール・フェランディを経て、パティシエ、グラシエ、ショコラティエ、コンフィズールのフランス国家資格(C.A.P)を取得。パリのパティスリーやレストランで経験を積み帰国。メディアへの露出や企業へのレシピ提案などをこなす傍ら、お菓子と料理の教室を主宰する。

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書店のレシピ本コーナーや雑誌で、そのお名前を見ない日はない若山曜子さん。パリ滞在中の合間を縫って、チョコレートにまつわるお話と、おすすめの楽しみ方を教えていただきました。

日本人でも嫌いな人はあまりいないと思うけれど、フランス人は本当にチョコレートが好き。 教授に日本の風習だから!とバレンタインに。学校で作ったボンボンオショコラの小箱を大家さんに……etc どちらかというと仏頂面の人たちが、手渡した瞬間、別人? と思うほどぱッと顔をほころばせる瞬間を今までたくさん見てきました。 フランスではクリスマス、復活祭……いろんな行事をチョコレートが彩ります。幸せな時間が思い出されるから、皆さんチョコレートを見ると顔がほころぶのかもしれないですね。 チョコレートのお菓子は、美味しいチョコレートを使えば8割成功したも同然です。私は時々によって違うけれど、ヴァローナのグアナラを使うことが多いです。高価だけれど、そのぶん純度が高いチョコレートは、美味しい上に温度の扱いも楽です。 一番簡単なのはショコラショー。刻んだチョコレートを半量の熱い牛乳で溶かしてから、少しずつ牛乳を足して好きな濃さに。いろんなチョコレートで試してみるのも楽しいです。 ところでチョコレートは、常温では個体なのに、体温では液体になる不思議な食べ物。口の中ですっと溶け、舌に深い余韻だけが残る感覚は他の食べ物ではなかなか味わえません。だからこそ、人の心をその美味しさで、一緒に溶かしてくれるのかしら、とも思います。
La vie douce 甘くて優しい日々のこと料理研究家 若山曜子のブログ http://tavechao.com/