2017年2月10日

映画「ショコラ」慈悲深い心で贈るホットチョコレートのすすめ(レシピつき)

cinema_chocola_index

淡い恋心がざわめき、儚い想いが叶ったり叶わなかったり…
甘くて苦いチョコレートの季節が今年もやってまいりましたね。

こんにちは。クオカオンラインショップの粟倉です。

今回、手作りはしたいけど難しいのはちょっと…という方から、そもそもそういうお相手がいないのよね…といった方におすすめする、米国映画「ショコラ」をご紹介させていただきます。

ご覧になられたら、純粋な心で誰かのことを想える。そしてその誰かのためにチョコレートでも贈りたくなる、かもしれません。

映画ショコラのビジュアル

浜村淳さんほどのネタバレはございませんが、お話の展開や主題に多少触れておりますので、まっさらな気持ちで映画をご覧になりたい方はこの先ご注意ください。

映画「ショコラ」のあらすじ

舞台は仏国のとある小さな村でございます。

ヴィアンヌという女性とそのいとさんであるアヌークというお嬢様が、冬の北風とともに村に現れチョコレートのお店を開く場面から、この物語は始まります。

Foggy
Foggy / christing-O-

教会の教えと伝統を重んじる村長さんや、気を病んでいる女性。若い神父さんや独り身のご老人など。文字通り老若男女様々な人たちが登場しますが、身内からの心ない暴力や親子関係に苦心をしたり、自らの恋心や自尊心に苛まれるなど、皆がみなそれぞれに窮屈な人生を強いられております。

カトリックの厳格な戒律の中で生活するそういった村人たちが、ヴィアンヌが作りだすチョコレートという魅惑的な練り菓子によって、本能的な欲望や人間性に目覚めていくお話しでございます。

見どころ:ジョニー・デップさんの色気

村に流れ着くジプシーのルーという青年役でジョニー・デップさんが登場するのですが、ジュリエット・ビノシュさんが演じるヴィアンヌとの関係性、つまるところ、惚れた腫れたの恋物語はこの映画の核を成すものではございません。(そういう意味ではパッケージのヴィジュアルに騙されるのであります)

とはいえルーの存在は印象に強く残り、理性的で危なげな魅力と牧歌的な生き様がこの映画にメタファーと色気を与えております。

村人とは正反対の自由奔放な生き方、ギターを奏でダンスを踊って…。

タイトルなし
Artiom G.

トリュフを頬張ったそのお指を、これでもかというほどぺろりぺろりとされる場面なんかは、いとをかしくてなりません。
ようするに何をするにも男前であり、かっこいいったらありゃしないのでございます。

最近のジョニー・デップさんといえば、ひどい浪費癖が原因で裁判の沙汰になったり、そのご容姿もずいぶん残念なお姿に成り果て、すっかり暗黒面に落ちたといっても過言ではありません。

いつの日かこの映画の頃のように、凛とした格好の良い男に戻られる日はくるのでしょうか。
この先の彼の俳優人生が、フォースとともにあらんことを祈念するばかりでございます。

見どころ:語らず答えを示さない主人公

主人公のヴィアンヌは、呪術的な方法や何気のない会話からお相手の心情をつかみ、様々なチョコレートをお勧めします。そしてそれらがことごとく村人たちの心に響き、皆の行動に変化をもたらしていくのでありますが、注目したいのは「相手の心情をつかむ」という能力みたいなものが、劇中で明確に語られていないことであります。

The Maya People | 110703-8353-jikatu
The Maya People | 110703-8353-jikatu / jikatu

どうやらヴィアンヌは、チョコレートを発明したといわれているマヤ族の末裔らしいのです。

ですが、だからといって、「わたくしにはこういう能力が…」とか「カカオというものにはこのような効果が…」といった講釈はほとんど出てまいりません。これはジョアン・ハリスさんの原作でも同様であります。

ヴィアンヌは菩薩のような笑顔で苦しむ客を迎え入れ、蜜のようなチョコレートを淡々と与えるのであります。

思うにそこには、彼女が作るチョコレートは単なるきっかけに過ぎず、村人たちは自らの気づきと行動によって変わっていくという姿が描かれている。誰でもその気づきの可能性を持っており、誰もが自らの生き方を選択できるという「自由であるべき人間性」の所在を指し示しているのだと感じ入りました。
そしてまた、自由の象徴であるジプシーのルーという存在が意味するところでもあると察した次第です。

また映画の中では、ヴィアンヌが村人やルーからの問いかけに対して無言で応じる場面が度々でてまいります。

観客であるわたくしたちは、その無言の間の意味に考えを巡らせ、自ずとこの映画の主題に辿り着くことになります。チョコレートを介してヴィアンヌが村人に投げかけたきっかけは、無言の間としてもわたくしたち観客にも発せられているのであります。

語らず答えない主人公ヴィアンヌの行動。
みなさんの目にはどのように映ることでしょうか。

レシピ:とても簡単なホットチョコレート

ヴィアンヌが作るチョコレートのなかでも、皆にすべからず振る舞うのがホットチョコレートです。
それはカカオから作る古来のレシピに依るもので、チリペッパーやホイップクリームを加えた手の込んだ一品なのですが、今回どなた様でもお気軽にお試しいただける、非常に簡単で美味なるホットチョコレートのつくり方を最後にご紹介させていただきます。

簡単とはいえ特別なおいしさに仕上げるために、カカオの香りや風味を存分に楽しめるクーベルチュールチョコレートでぜひともお作りください。

材料

ホットチョコレートの材料

なお、板状のチョコレートの場合は事前にこまかくカットをいたしますが、製菓用のチョコレートにはコイン状、タブレット状のものも多くカットする必要がありませんので非常に便利でございます。

コイン状のチョコレート

CALLEBAUTスイート 811

コイン状のチョコレート

CACAOBARRYスイート エキストラビター

作り方

温めた牛乳でチョコレートを溶かし濾します

作り方と申しましても、牛乳を40〜50秒ほど電子レンジでお温めいただき、そこにチョコレートを入れて溶かすばかり。
甘さのお好みでお砂糖の類を加えてもよろしいかと存じます。
再度電子レンジで温めなおして出来上がりとなります。

温めた牛乳でチョコレートを溶かし濾します

ヴィアンヌが村人たちに振る舞うホットチョコレート。
誰かの幸せのきっかけになるかもしれないそんなホットチョコレートを、慈悲深い心で贈ってみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。